天然石(エクステリア等)

天然石の利点

天然石を選ぶ理由

天然石は建造物に於いて耐久性があり、その天然の色合い、模様、質感はバリエーションに富み複製することは不可能です。また、天然石には毒性はなく、その組成は地球由来のものである為、石材を使用する事で、環境に気を掛けた建造物である事を示すものです。そして長期的にそのデザイン性を保持できる素材として野外、外構ではアプローチやテラス等に使用されております。

天然石は人工物ではなく、地球から採石される材料です。同じスラブ材でも、見る部分により異なって見えます。それは地下で天然石が組成された時の地下水、鉱床、土壌の移動や温度、地中のマグマ、これらの要素が時間の経過と共に受ける圧力などが粒状化や色模様に影響した為です。これらの現象は実験室では再現できません。正確に一致する原石、タイルやスラブを見つけることは不可能な所以です。
その特徴故、天然石を用いる事により個性を生かせる建造物の材料へと繋がります。
天然石の多様性はその設計やデザインをする上で、可能性を無制限に広げていきます。その特徴を生かした石(型で製作や複製のできない形状や色合い)で何をするか、一つしか存在しない石材を使用した外構の場で創造性、デザイン性、機能性が高まります。


耐久性

天然石は他の建築材料にはない耐久性がございます。歴史的な遺跡など、天然石で作られた建物が点在しております。天然石を使用する価値は初期投資をはるかに超える寿命、保守の容易性により、金銭的価値以上のものとなります。


石材の用途

概要

  • 化粧材として:外構では主に壁材に使用され、軽量化の為、石厚を薄く加工しているものがございますが、破損し易いため、運搬時、取り付け時に注意が必要です。
  • 構造材として:石材の平均的な比重は2.6あり、その重量、強度を生かし、土木用の材料として、主に土台や舗装用に用いられます。
  • 化粧材を兼ねた構造材:エクステリアでは主に敷石や縁石としてアプローチ、通路、テラスの材料として用いられます。石材は重量が有る為、取扱い時に誤って角を欠いてしまう場合がございますので注意が必要です。また、若干の色ムラ、表面の凹凸、ボタ、オビ、と呼ばれる天然石の特徴は強度的には問題なく、風化の過程で次第にその風景に馴染んでしまいます。
    取り付け前には必ず材料の仮置きを行い、特に目に付く石材の特徴は目立たない場所に取り付ける等、配慮を要します。

石材の用途 その1

ピンコロ 概要

アジア地区で生産される日本向けピンコロはタガネやノミを用いて1個ずつ手作業で作られています。

<職人さんに支えられております。>

  1. 敷用ピンコロ
    1面使用を前提として製作するもので、形状は粗く、大割、小割時の金属工具の穴痕が側面や底面(設置後に隠れる面)に残る場合がございます。
  2. 積用ピンコロ
    低層(20~40cm程度)の高さに積み上げ、花壇などの造作に使用されているのを見かけます。
  3. ヨーロッパ向けピンコロ、舗装用
    一つの規格でも形状、寸法差がおおきい為、何かと本国では敬遠されがちです。現地ではその大小、形状の様々なピンコロを上手に組み合わせ、無駄を出さずに舗装を完成させていきます。そのパターンの異なる石組は飽きを感じさせません。

石材の用途 その2

  • 乱形材、方形材
    板状に割れる岩石より製作される乱形材や方形材と呼ばれる製品は主に敷材として使用されます。

石材の用途 その3

  • その他、特注品
    御影石など、ブロック状に採掘される石材を用い、現場や用途に合わせ、特注品の制作が可能です。製作図面を基に、階段用、テーブル用、壁用、柱、門柱など、その加工や仕上げ、寸法により、様々な用途やイメージに加工し供給しております。

石材の用途 その4

  • 砂利、砕石
    砂利は砕石をタンブル加工し角を削ったもので、玉状の形状です(天然物もございます)。
    主に大理石を粉砕して生産される砕石は、白やピンクやグリーン等の製品があり、庭のデコレーションとして使用されます。規格寸法(石種により加工できないサイズもございます)があり、用途に合わせ使用致します。


天然石の特性

岩石:花崗岩や玄武岩などの硬質な石材は耐候性に優れております。
化粧性に優れた石材(色柄の綺麗な石材)は耐候性や強度に劣る傾向がございます。
岩石は粒子状の鉱物が結晶化しており多孔質で毛細管状に構成されております。
その為、水分が自然に浸透する組成になっております。
取り付け前(施工前)の石材商品、特に手加工品による粗仕上げの場合、色調、サイズや形に若干のバラつきが出て来る特性がございます。当社で手掛ける商品は鉱山で採掘される原石の状況と本国向けの出荷済の商品を鑑み、そのバラつき範囲を極力狭め安定的に供給するよう努めております。
風化現象を受け易い石種(石灰岩質、砂岩質,等)は、特に化粧的要素を兼ねる工事の場合、施工前の石材に保護剤の塗布をお勧めいたします。
取り付け後(施工後)の天然石は美しく風化致します。むしろその自然の美しさは長年の経過を通じて向上していくように感じられます。

天然石を野外で使用する上で注意する点

  • 水による影響 (水(酸性)の浸透による劣化、退色)
  • 気候による影響 (紫外線、凍結融解による劣化、退色)
  • 外部の物質の浸透による影響 (大気汚染、油性物質、鉄分、他によるシミ変色)
  • 同じ鉱山の石材でも採掘時期や鉱山層の違いにより、色目が徐々に変化する為、年月をまたいだ追加工事や補修を行う場合、石合わせが困難となるので注意が必要です。

その他、天然資源に付き、鉱脈の枯渇、資源保護政策、政治的な要因で供給がストップしてしまう場合がございます。

石材の選択 認識の相違

天然石は自然組成された石材故、必ずしも完璧な建材にはなり得ません。
私共が天然石を加工し製品にする上で、仕上げや許容サイズにより手加工から機械加工までさまざまな行程があり、仕上げ方法やその程度により石の表情も異なります。
また、ラフな石材をパーフェクトに設置(取り付け)する事も困難です。つまり取り付け後、石材の表情である凹凸や色差、寸法差なども天然石の美しさの一部であり、重大な欠陥ではございません。

※色調については光の当たり加減(朝~夕)、屋内外、湿度(気候、雨)の状況により色調も変化致しますので、経過観察を要します。

クライアント様の期待値と現実的な設置の違いが生じると、欠陥として認識されてしまう点に注意が必要です。その為、クライアント様、デザイナー様、請負業者様に各天然石固有の特性を事前に御理解していただくことが問題の解決、資源の有効利用に役立ちます。

酸性水による浸食現象

大理石、トラバーチン、ライムストーンなど石灰質の石材は酸性食品(レモン、トマト等)や酸性液体(酸性雨、洗浄剤)に反応し表面の質感に変化をもたらします。

ヒント

  • 浸食現象の目立たないタンブル加工品を使用する。
  • 浸食現象が懸念される場所では耐酸性のある石英岩、安山岩を選択する。
    または、設置前に薬剤による処理を施し浸食現象を軽減させる。


リペアー:化粧用途材の亀裂や欠け

特に色柄の綺麗な大理石は強度、耐候性が劣る為、一般に建築内装材(化粧材)として使用されます。貴重な資源を有効に使用する手立てとし、製品への加工経過で亀裂や欠け等が出た場合には、強度を保持する為に、工場判断で滑らかにリペアーがなされ、供給する場合がございます。使用上の問題はございません。天然資源の為、コンクリート系列の競合工業製品とは異なる事情による所以です。